カテゴリー別アーカイブ: 宇田榮二さん

人に学ぶ ~choice~

LINEで送る
Pocket

スタートにたつ

「仕事」を辞書で引くと、
何かを作り出す、または、成し遂げるための行動
生計を立てる手段として従事する事柄職業
したこと。行動の結果業績
と、あります。

創り出すにしても、成し遂げるにしても、まん然と行動した結果というより、先に「こうしたい」「こうしよう」と決めて、そこに向かって得た結果の行動が仕事といえるのかもしれません。

「こうしたい」「こうしよう」と決めることを、コーチングの考え方では「ゴールを決める」といいます。
1.自分のしたいことにつながる。
2. その意味づけを明らかにする
3. 選択する
少しずつ、どうしたいかを探り、考え、チョイスしていきます。勿論、自ら。

マラソンでもサッカーでも、スポーツには明確にゴールがあり、そこに向かって、全力で頑張るように
人生も、向かいたいゴールを決めることから始まるのです。

結果を出し続けている経営者の方たちのお話を伺っていると、非常にゴールがクリアです。
クリアになればなるほど、すべきことが明確になっていきます。

どこに向かって、事を成すのか?

まずは、自分の未来を選択する。
そこから未来がスタートするのです。

私にコーチを依頼するクライアントさんも、未来を選択する、choiceするために、私を雇うケースも多いです。

とは言っても、これがまた、難しいなあと、多くの方の話を伺いながら、思ったりもしますが。

なかなか、決められないのが人の性

「選択する」ことを様々な検知から実験し、検証し、紐解いている選択化学という本によれば、

社長の平均寿命と従業員では、社長の方が長い。
理由は「裁量権」つまり選択権の大きさによる。

動物園の動物の寿命は、野生の動物よりはるかに短い。
なぜなら、「選択」することができないから。

スーパーで品揃えを豊富にすると、売上は逆に下がる

我が子の延命措置をするか否かの究極的選択。
判断は親がするより医者に委ねたほうが後悔は少ない。

どうやら、自分で決められることは良いけれど、選択しがあまりに多かったり、
責任が重すぎると負担のほうが大きくなって決められなくなることもあるようです。

「決めること」とは、他の選択しを手放すこと。
そして、決めたリスクも一緒に引き受けることです。

そう考えると、決められなくなるかもしれませんが、
それでも、人は大なり小なり、無意識にでも意識的にでも何かを選択して行動します。

例えば、
私はスポーツクラブに通っていますが「痩せたいけど、痩せないのよね~」という話をよく聞きます。
そういう人のやり方をよく聞いてみると、自分にとって楽しい運動はするけど、それ以外はしていない。
つまり、言っていることと行動が伴っていないのです。
意識していないけど、楽しむことをチョイスしているのです。
「どうしたいの?」
そう尋ねると、改めて、自分が何を求めているか考え出します。

自分にとって、何が大事なのか?

どうしたら、満足できるのか?

自分の思いに気づくこと。

とてもシンプルで、とても大切な、最初の一歩です。

 

日本人の傾向

幸せ感の考え方、捉え方として、典型的なアメリカ人は、個人主義であり、自分をユニークな存在とみなし、自分という視点から外の全てを捉え、観ているのだそうです。
常に自分に問いかけ、目標、望み、価値感などから分析し、判断する傾向が強いのだそうです。

それに対して、日本人は、何かをするときに自分が舞台に立っていると捉え、他人から見て自分がどう見えるか?他人の目を常に意識し、自分がどう思うかは、後回しの傾向が強いのだとか。責任感から義務を果たして、うまくやろうとし、そうした無言のプレッシャーから不安感が増す傾向が強いのだそうです。

「あの人のせいで、私はこうなった。会社がこうだから、仕方ない。」
不平不満が溜まっている人は、自分が何をしたいかより、周囲や義務を優先する心優しき人かもしれませんね。

でも、人生は自分のものです。
そして、今生は、ただ一度きりです。

「後ろ指さされない行動をする」というチョイスをして、実行していくのもゴールです。

「○○を実現する!」とチョイスして、向かうのもゴールです。

 

ハッピー×喜び=ゴール

できること、何か行動を起こすことで、自分がハッピーになる。
そういう記憶を私たちは、もっているのではないでしょうか。

赤ちゃんが初めて「ま~ま」といった。お座りした。立ち上がった。
「できた」「できた」と周りは喜び、応援し続けるチカラが強力な後押しとなって
さらに何かをしようと、自分で、してきたのです。

また、コーチングセッションで、お話を伺っていると100%クライアントさんが言うことがあります。
「私は、人の役に立ちたい」

いろいろ考えると複雑怪奇、ですが、原点は、案外、シンプルなのではないかと思うのです。

自分がハッピーになって、かつ、人に喜ばれるゴール。
自分らしく、ユニークで、唯一無二なゴール。

何をしたいかを自らチョイスし、素敵なゴールを描く大切さ。
結果を出している経営者の方たちから学んだひとつです。

 

賢者の言葉

image

 

あなたの時間は限られている。

だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。

ドグマ(教義、常識、既存の理論)にとらわれるな。

それは他人の考えた結果で生きていることなのだから。

他人の意見が雑音のように、 あなたの内面の声をかき消したりすることのないようにしなさい。

そして最も重要なのは、自分の心と直感を信じる勇気を持ちなさい。

それはどういうわけか、あなたが本当になりたいものをすでによく知っているのだから。

それ以外のことは、全部二の次の意味しかない。

by スティーブ・ジョブズ

LINEで送る
Pocket

人に学ぶ 宇田榮二氏

LINEで送る
Pocket

 

こんにちは!人生に花咲コーチYUIです。

人は、自分らしくいられ、安心できる場にいるときに、自分に対する観方が広がり、世界が広がっていくのだそうです。

新しいチャレンジをし続け、より良い結果に結びついていく人は、その土台となる「安心安全な場」を作る達人なのかもしれません。

あなたは、人をどう見て、どう捉え、どう反応していますか?

その人の良い面と悪い面、どちらに目に向けますか?
そして、そこからどんな会話を生み出し、発展させていますか?

「人に学ぶ」 は、文字通り人から学びたいという思いで始めました。
魅力あるリーダーにインタビューさせていただき、その考え方、
人との関わり方、関係性の創り方、行動などを伺い、お伝えしていきます。

頑張っているリーダーの行動とその源の「思い」は重い!、
私自身も学ばせていただきながら、頑張るあなたへ贈ります。
実践し続けているリーダーの「思い」を是非、お読みください。

 

宇田榮二さん

第2回目にご登場いただくのは、有限会社テクノ、代表取締役の宇田榮二さんです。
テクノさんは、既存の工場設備全般をフォローする技術系アウトソーシングの会社です。

2000年に起業以来、14年間、黒字経営を続けており、帝国データバンク、東京商工リサーチなどに問い合わせると返ってくる答えは「優良企業」です。

仕事は、14年間ほとんど営業しなくても、人の紹介で広がっていっているというから凄い!と、思いませんか?

宇田さんにそうした黒字経営の秘訣、大事になさっていること、実践していることを伺っていると、なぜ成功し続けていくのかがわかるような気がしてきます。
 
宇田さんの語り口、とてもソフトで笑みを含んでいるような感じ。
淡々と語っていて、あまり、すごいことを語っている感じではないのですが、そんな雰囲気もお伝えできればと思います。

宇田流、実践哲学。
宇田さんの語り口のまま、お伝えしてまいります。

 

 宇田写真2

uda-basic Line

ドラえもん、知ってる?

ドラえもん

のび太がドラえもんから気に入らない人を消す道具をもらってね、
ちょっと面白くないことがあるたびに、ジャイアンを消したり、誰かを消していくうちに、最後は、自分ひとりになっっちゃったんだよ。
人の面白くないと思った部分で、付き合えばそうなると思わない?
だから、人の出来るところを見て、付き合うことが大事なんじゃないかな。

私は、下請けさんや社員さんなど、自分より下の立場の人に
威張ったり、馬鹿だのちょんだのとは、一切言わないよ。

みんな、良いところがあるからね。

相手の得意なところ、これができるということ、できないところ、ともに見る。
力量を見極めることが大事だと思う。

そして、出来るところを役割分担しながら、してもらう。
できないところをやれやれと言ってもできないからね、そこは、フォローする。

仕事に対する姿勢も同じ

お客様に「できない、NO」と、言ったら、終わっちゃう。
だから絶対にできないとは、言わないよ。

例えばね、 一流のホテルマンは、絶対NOって、言わないんだよ。
その代わり「こちらに、こちらに」と、提案していくうちにお客さんは満足していく。
最初にお茶が飲みたかったお客さんがいつの間にかコーヒーで満足する。

自分からNOといってはいけない。
「わかりました。少しお時間ください」という。
そして、何ができるか、考えていく。

でも、信条は、ダメなものはダメ。

ダメなものは何?と言われると、自分のものさしになっちゃうんだけど、会津藩の「ならぬことはならぬ」と一緒で、モノの道理をわきまえて行くことが大事。
世間体を気にするわけではないけれど、世間の人が8割反対することは通らないですよ。

技術系の仕事をしているから「答え」って、決まっているんだよ。
将棋で言えば定石通り仕事しなければダメ。
損得じゃなくて、ね。

 

見栄を張ってはいけない。

知ったかぶりをしない。
何事もプロがいるんだから、聞けば良い。

例えば、機械の修理は、悪いところを直さなければ動かない。
技術の仕事は結果がはっきりしているから、どんなに講釈ぶっても、直さなければ意味がないんだよ。
腕の良い人も、悪い人も、結果が全て。

だから、知ったかぶりはしない。
分からなければ「恥ずかしながら、教えてください」って言っちゃう。

職人の世界は、自分の技術力の高さで仕事をしていくか、
代人のスタンスで、みんなをまとめて、仕事してもらうという姿勢のどちらか。

私も、わからない技術は高いお金を出して買うから、
その時々、置かれている立場で、自分のスタンスを明確に取る。示す。を大事にしている。

生半可は、しない。
知らないことを知らない、っていう。
間違っていたと思ったら、謝る。

常にそうしないと、誰もついてこないんじゃないかな。 

  宇田写真3

初心を忘れてはいけない。

自分が一番大変だったとき、
会社を辞めて何人が味方してくれたかを考えると、
積極的に協力してくれる人が多くて、本当に嬉しかった。

それで、今に至っているわけです。

だけど、人間って天狗になっていく。
特に「社長、社長」って呼ばれているうちにね。
自分はね。

だから「社長」って言わせないようにしてる。
最初に自己紹介する時は「社長の宇田です」と、いうこともあるけれど、
社員でも協力会社さんでもお客様でも「宇田さん」って呼んでもらう。

自分がどんなに優秀でも、一人で出来ることは限られている。
会社の成長の中では、 ある一定の過渡期に強いリーダーシップも必要だけど、
みんながやってくれるから、トップでいられる。みんなのおかげで、自分があるんだよ。

それから、お客様のところでも、相手から見たら、
「社長、社長」って呼ばれたら、あまり気分よくないでしょ?

だから、「宇田さん」ってみんなから言ってもらいます。
一番大事なこと。「初心忘れるべからず」です。

自分から、争いごとは作らない。

あえて自分から敵は作る必要もないから、争わない。
自分の信念で、正しいと思うことを言っちゃって、相手がカチンときたなら仕方ないけど、


Q,宇田さんが考える争いのもとってなんですか?

  自分の感情。やっかみ、嫉妬など、もとは私的な感情だと思うよ。

Q.やっかみ、妬み、嫉妬心が感じられる人にはどう接しているのですか?

 相手にしない。対等にはならない。同じ次元にたたないようにしてるよ。

建設的に話していく

仕事における意見の対立は「争い」じゃないでしょ?
だから「どうしていく?」と、建設的な話になれば、全然難しくない。
納得してもらうまで話していけばよいと思ってる。

職人さんと話していくときに「まずは、やってみなよー」と、言うことも結構ある。
頭ごなしに、あまり言わないよ。
本当に忙しくて緊急なときは頭ごなしにいうこともあるけど、基本的に言わないね。

ひとつひとつの知識はみんな持っているんだよ。
でも、それを頭の中で全体を組み立てられる人は案外少ないんだよ。

特に職人さんは頑固だから、やれ、って言えば、やるけど、後々しこりが残る。
だから、その人の信じていることは、必ず尊重しながら話し合っていく。

 

俺のところは再生工場ってよく言われるよ。

他のところで、トラブル起こして孤立してたり、我が強い人が結構、集まって来る。
だから、性格がきつい人も多いけど、文句言う人は、意見を持っている。技術がある。

自分の意見があるわけだから、最初に聞く。

「そうにしたいの?どうしたら、早く終わる?」って聞く。
それでよければ、そのやり方でさせる。
自分の思い通りにできれば、相手も嬉しい。

でも、おかしいと思ったら、徹底的に話し合う。
「あなたのやり方はわかったけど、施主さんの工事規定はこうだから、ここではこうしてくれ」

そう言えばわかってくれる。

「いいね、間違ってないよ」ってまず相手を認めるんだよ。
だって、自分が良いと思っていることを否定されたら、嫌でしょ。

キリスト教を信じてる人に、キリスト教の悪口は言わないでしょ?
でも、ここは仏教だからそれを尊重してね、って、そんな感じだよ。

で、分かっていくために図示化したり、徹底して理解させています。

 

うまくいくには、どうしたらよいかは常に考えている。

どの道を選択するか?順番をどうするか?
同じことしても順番が違うと怒られたり、褒められたりする。

どうせなら、喉が渇いている時にお茶を出したほうが良いように、何かをするときは相手がよりときめくほうが良い。

迷ったときは、自分が相手の立場になったら、どうしたら一番嬉しいか?を考える。
 
本人が充実感を持って仕事を任されるのと、
「これやって」と命令されるんじゃ、テンションが違うでしょ。
だから、いかに、今いるスタッフが一番良い状態で動けるか、それを常に考えている。

 

今いるスタッフが、一番良い状態で動けるにはどうしたら良いか、
それを常に考えている。

ひとりですることって限られている。みんなでしたほうが楽だし、可能性が広がるでしょ。

特に、本人が充実感を持って、ことにあたることが、大事だと思うんだ。
それって任されているってことかなあ。「これやって」と命令されるんじゃ、テンションが違うでしょ。
だから、いかに、今いるスタッフが一番良い状態で動けるか、それを常に考えている。

例えばこの作業するには、誰がいるか?この人はこれが得意、この人はこれ、というように常に頭の中で考え続けてきたよ。
(続きはお金の項をご覧ください)

納得させること。努力してるよ。

技術者、職人さんはプライドを持っている。
彼らに納得させるには、できっこないという仕事を目の前で、短時間でやってみせること。

「できたらどうする?」と最初に聞いて、
「できれば、なんでもするよ」と相手に言わせてからやる。

「できるから、見てろ」って言って、簡単にやってみせる。
これが大事。

もちろん、そのためには、一生懸命、勉強しなきゃいけない。
昔から何十年も努力してる。一生懸命努力しているつもりですよ。

でも、あまり努力しているようにみえないし、無難にこなしているように見えるようだけどね。
実は、努力し続けています。

 

付き合っている人が良くならなければ、自分も良くならない。

客先の担当者が、力がつくように応援する。
で、応援したことで、担当者にポイントがつけば良いと思っている。

でも!はっきり言っておきます。
「仕事をちょうだいね」って(笑)。

自分がもっている知識を、教えてと、言われたら、全て教えるよ。
だって、技術なんて、調べればわかること。

それより、発想の仕方が大事なんだよ。

パターン思考

仕事に関して言えば、パターンを作り出し、どのパターンか?何を組み合わせるか?を思考する。
パターン化することでどこに何があるのか思考の基礎としている。

例えばこの作業するには、誰がいるか?誰を使うか?
この人はこれが得意、この人はこれ、というように常に事前に頭の中で
立体的にシュミレーションすることをずっと、心がけてきた。

立体的に考えると、わかりやすい。
だから、あんまりメモはとらないよ。現場行って、何十桁もあれば書くけど、
メモとってもかけないから、見て、頭に入れたほうがわかる。
で、ポイントだけを覚えてくる。

 

神輿は軽いほうが良い。

会社もそうだけど、自分が代表になっている会でも、なるべく自分が前へ出ないようにしている。
神輿は軽いほうが、担ぎてが楽でしょ?
だから、トップは軽いほうが良いんだよ。

皆さんが、やりやすいように、自主的にやっていくことが大事。
そもそも、自ら出来る人たちの集団なのだから、あまり口出ししたりしゃしゃり出ることはないと思うんだよ。

ビーネット21も自分が会長になってからは会則をかなり薄っぺらに変えちゃったなあ。

自分の仕事のキモは?簡単に言えば、選択かな。
いかに状況判断して対応するか?皆さんが困っちゃったなあという時にぱっとする「選択」が仕事だと思う。

 

「お金」から見る、人への姿勢、仕事の姿勢、

おふくろは、面倒見が良くってね、ホームレスが来るとごはんあげたりしてた。
だから、おふくろのお葬式には多くの人が参列してくれた。

そんな、おふくろの口癖が「死んでしまったらなにも持っていけないんだから」

 

死んで、もっていけない。

あの世にお金もなにも持っていけないから、使っちゃえば良いと思っている。
もちろん、経済力はある程度なければいけないけど、
あまりケチケチしないようにはしているよ。
 

あなたは、どのくらい持っていたらお金持ちですか? って問われたら、
料理屋さんで躊躇なく、一番高いものが頼めるとしたら、今、お金持ってるなあと思う。
その程度しか認識ない 。

 

いつも言っているのは「人をタダで使うな。」

たとえジュース一本でも感謝の気持ちを表す。あるいは借りておいて、まとめて返す。
人をただで使えばその時は得したように思うけどね、人間関係がなくなっちゃう。

緊急の仕事で、夜中に来てもらったら、割増して払う。
だって、そういう時は、いくら払ったって欲しいわけだからね。

でも、うちがお客様に請求するのは、通常+交通費。
割増し請求はしない

まあ、それをずっと積み重ねて行っているので、今のところうまくいっている。
中には、通じない相手もいるけどね。

 

半日でも、終われば一日分の日当を払う。

仕事で大切なことは、全力投球して、すること。
全力でやるほうが怪我はしないし、真剣にやるから良い仕事をする。

時間で、だらだらすると怪我のもと。失敗のもと。

だから、時間調整してはいけない。
昼までにやるよっていえば、真剣にするじゃない。
本気でやれば終わるんですよ。

お昼で終われば、片付けて、帰って良いというよ。
極力そういうお願いの仕方するから、みんな一生懸命する。
手離れが良い仕事ですよ。

社員さんも同じ。仕事が終われば帰っていいよ、お茶飲んでなよ。
っていう。

時間調整しちゃダメ。
その代わり「これは今日中にやってね」といえば、真剣にやる。
全然問題ないですね。

 

あなたは今日、何をしに来たの?

と、今日する仕事をはっきりと理解していただく。そこを明確化しておくことは大事。
終わったらちゃんと確認してね、と申し添えておくと、仕事がキチンとできて早くなる。

その代わり、トラぶったりしたらすぐ呼ぶよ。

 

正直に言ってもらう

プライベートで何かあれば、休みたい。遊びであろうとね。でしょ?

だから、用事があって休むときは、前もって正直に言ってもらう。

バンドが趣味で今日は練習がある、ってなれば、仕事が忙しくても休みたいでしょ?
釣りが趣味で、その日が、解禁日だったら、休みたいでしよう?
だから、休みたければ、休め。ちゃんと、言え。って思っている。

もちろん、本人から言わせるようにしているけどね。

常に、「仕事」は万全に整えて臨んでもらいたいから、その人の多くを尊重したいと思っている。

 

お客様が困ったときに頼んでくるのは良いこと

ゴールデンウイークのさなか、業者にドタキャンされて、お客さんが泣きついてきたことがあってね、
仕方ないので、高い材料買って、特殊な工場で加工して、対応した。
こういう時に、助けてくれる職人さんがいるのは強い。
日頃、金払いよくしていると、うちの仕事を優先してくれるし、助けてくれる。

緊急で呼び出したとき、夜中に呼べばプラスアルファつけておく。上乗せする。

だから次も来てくれる。

信用をつける

社長業、日本は中小零細は個人補償。こけたら、社長が全て取られる。
だから日本は大変。

自分が会社を辞める目安は、銀行がお金を貸さなくなること。
だから銀行から、ちゃんと借りて、ちゃんと返す。
期限も少し早くね。3ヶ月借りたら、2ヶ月半で返すとかね。

うちは月末〆で翌20日で全て現金で払う。土日だと前倒しで払う。とにかく、借金してでも払う。
すると、協力会社の人がついてくる。金祓いが良いほうがいいし、現金が良いでしょ?

だから大手さんと直取引できる、今も某大手から取引させてくれと言われている。
信用を築くには、14年かかったけど、だからこそ大企業からも信用されるようになった。

 

この先

後継者の育成

会社を始めた時は、自分が食べていければ良いと思った。
自分の技術で嫌いな仕事は受けないで元請けだけして、食べていければよいとおもった。

ところが、だんだん人が増え、その人にも家族がいる。そうとばかりも言えなくなってきた
責任が生じてきた。頑張って仕事しなきゃね、ということになってきた。

Q,会社はこれからどうしたいですか?

これから先は、つぎの後継者に引き継ごうと思っている。
口は出さないようにして、これからを担ってくれる人にしてもらおうとしている。

自分でするなら全力でするけど、自分の思ったことを半分も出来る人はいない
と思ってる。自分と同じことを出来る人はいないんだよ。

だから、課題を渡して、ひとつづつクリアさせている。
全てクリアできたら渡そうと思っている。

 

最後に

宇田さんのおはなしを伺い、その柔らかな物腰の奥にある気骨に触れ、益々ファンになりました。
次回は、私が宇田さんから学んだことをお伝えしてまいります。

宇田さん、ありがとうございました。

お読みいただいた皆様、ありがとうございます。

LINEで送る
Pocket

人に学ぶ

LINEで送る
Pocket

人に学ぶ 宇田榮二さん

こんにちは。人生に花咲きコーチYUIです

「人は体験したことに耳を傾ける」といいます。
実体験の話はそのくらい、人の耳を開かせ、惹きこむチカラがあるのだと思います。
「人に学ぶ」は、魅力あるリーダーのかたたちに突撃インタビューをさせていただき、お伝えするブログです。
考え方、人との関わり方、行動など、その魅力のエッセンスを伺い、お伝えしていきます。

第2回めは、有限会社テクノ 代表取締役の宇田榮二さんです。

宇田さんビーネット21

 

安心感を創り出す人

宇田さんは、いつお会いしても、お洒落で穏やかな笑みを浮かべているダンディーな方です。
私が入会させていただいた異業種交流会Be-net21で、会の代表も務めています。
入会当初、緊張して参加していた私に、さりげなく接してくださり、
おかげさまで徐々に会に馴染むことができました。
また、同じ干支と伺い、同じ年の気安さも手伝い、親近感を感じておりました。

ところが・・・。

ひと回り上の同じ干支!と、判明。
でも、どう見ても、どう話しても、同じ年にしか見えないし、感じないのですが。

常に柔和な表情でさりげなく相手を尊重し、居心地よく接してくださる。
全く「上から目線」を感じさせない雰囲気は、さりげなさの達人かもしれません。
一方、きちっと、リーダーの責任を全うしていらっしゃる。
メンバーもリーダーが多い集団ですが、みなさん、自分らしく楽しく自立的に活動しています。
人生を楽しもうとする意欲、姿勢。
そして、人生のパートナーは30歳下の美女!

知れば知るほど、魅力的で不思議な感じ。な、男性です。
宇田さんのおはなし、特に世の独身男性に読んでいただけたらなあと思います(笑)

 

軌跡その1 誕生~学生時代

誕生~学生時代

生時は、母が産気づいて近所の助産婦さんのおうちに行く途中で生まれちゃったのだそう。

おうちは、大きな農家。4人兄弟の末っ子。3世代同居。ときに他人とも一緒に過ごしてきた

少期、兄姉に怖い話をされては、よく泣いていた。
年の離れた兄姉、祖父母、出稼ぎの人たちと、飲食をともにしたりして
いつも10~15人位の人たちと一緒で、大人に囲まれて育った。
記憶にあるのは、当時は、やることもないので、周りの人がしていることをよく見ていたことと、
大工をしていたおじさんに将棋を教わり、定石がある事を知り、夢中になっていた。
人とは、どう付き合うのかなあ?などと、考える生意気でシャイな子供だったかなあ。

学校高学年あたりから、少しずつ、母に言われたのは
「中学生になったら自分で何でもするんだよ。お前は、長男じゃないんだから、
自分で生きていかなければならない。他人の世話になるんだからね。
何しても良いけど、警察ざたになったり自分より弱い立場の人を困らせることはしないでね」

学生になってからは、弁当も洗濯も自分でした
(長男は作ってもらっていたけど)
中学時代は、結構奥手で、男女関係なく、誰とも意識せずに付き合っていた。
勘違いされて年下の女の子が手紙をくれたりもした。
異性として意識しなかったので、どんな子でも同じように接していたからだと思う。

団塊の最後の世代で、常に生存競争。
高校入試も3.5~5倍などの倍率で、中学の先生から、「お前はダメだろう」と、言われた。
けど、自分だけ、試験が受かった。

悪運が強いんですよ。後で聞いたら補欠で受かったんだって。

校時代、それまでは、背が小さかったけど高校で約30センチのびた。
朝5~8時まで、魚市場でせりの準備をするアルバイトと、実家で、バイトをしていた。
当時、実家がガソリンスタンド経営をしていて、資格をとってバイトしてた。 
国家資格なので、ちゃんと大人と同じバイト料もらって、資格を取るとお金になると知った、
初めての経験。
で、もらったお金で、写真が趣味だったのでカメラや現像する機械を買っていた。

学校では、科学研究クラブで、実験したり、化学反応を起こしては遊んでた。
あとは生徒会の機関紙を創る活動をして、他校に取材しに行ったりした。
当時は、県内の高校生徒会が集まって、一緒に活動したり、協同して文化祭などもしていたんだよ。
振り返って見ると、様々なジャンルの人とつながって、色々な人と友達づきあいをしていた。
番長クラスともつながっていたりして、ケンカの仲裁役もしたよ。

今から思うと、異業種会みたいだね(笑)

そして、おふくろは17歳の時に先に死んじゃった。
思えば、自分がいなくても困らないようにしてくれたのかなあと思う。
で、今も、掃除も洗濯も料理も苦じゃない。

 

会社員~起業、現在

業後は住友化学に入社。
会社を受けるときに、先生から「お前、高校入学時は補欠で入ったのになあ」と感慨深げに
言われた言葉は今でも覚えている。 .

入社後は、中間幹部候補として3年間教育を受けた。
現在ある基礎知識の90%は、その時に学んだと、今も感謝している。

けれど、5年間在籍したが、当時は、光化学スモッグなどの環境汚染がひどく、
こんなところにいたら死んでしまうと思い、退職。

退職後は、Uターンし、アルバイトなど経て、地元企業に入社、24年間在籍。
子会社として、設備部門をゼロから立ち上げ、創りあげ、成長させた。
最初は、某大手メンテナンス会社に顧問料を払い、ホテルの仕事のアウトソーシングを学んだ。
今では、当たり前のトイレの紙を△に折るなどは、当時は画期的なことだった。
その後、某大手ホテルとご縁があり、何十年と設備担当として常駐させていただいた。
長らくいたため、社員だと多くの方が勘違いしていたほど。
設備の仕事だけでなく、ホテルマンのサービスなども大いに学ばせてもらいつつ、
揺るぎない信頼関係を築いていった。ホテルの皆さんが社員旅行に行った際など、
ナイトマネージャーとして総権限を持たせてもらったりした。

そんな順調満帆なあるとき、自社で承服できない事案が起こり、イエスマンばかりの中、
反対したのは自分だけだった。
それを気に退職。

そして、退職から2ヶ月後、
限会社宇田テクノを起こし、現在に至る。

宇田さん、起業以来、営業したことがないのだそうです。
前職とは、一切かかわらない。ゼロから仕事を取っていこうと決めて、スタートしましたが、
蓋を開けてみれば、以前、一緒に仕事していたお客様の社員さまとか、様々な人たちが
新たな仕事を紹介してくれたのだそうです。
もちろん、ご縁を作ってくれた仕事のその後は自助努力はしています。
そうして人に助けられ、ご縁をいただきながら、成長曲線にのり、今に至っているのだそうです。

 

宇田流ベースライン

そんな「宇田流仕事のベースライン」を勝手ながらまとめました。
次回は、宇田さんが信条とし、実践していること、仕事に向かう考え方、人との接し方、
などをお伝えしていきます。

☑ 人は天狗になる
☑ ならぬものはならぬ
☑ 全部、教える
☑ NOと言わない
☑ 考え方
☑ モチベートする

LINEで送る
Pocket