スタートにたつ
「仕事」を辞書で引くと、
1 何かを作り出す、または、成し遂げるための行動。
2 生計を立てる手段として従事する事柄。職業。
3 したこと。行動の結果。業績。
と、あります。
創り出すにしても、成し遂げるにしても、まん然と行動した結果というより、先に「こうしたい」「こうしよう」と決めて、そこに向かって得た結果の行動が仕事といえるのかもしれません。
「こうしたい」「こうしよう」と決めることを、コーチングの考え方では「ゴールを決める」といいます。
1.自分のしたいことにつながる。
2. その意味づけを明らかにする
3. 選択する
少しずつ、どうしたいかを探り、考え、チョイスしていきます。勿論、自ら。
マラソンでもサッカーでも、スポーツには明確にゴールがあり、そこに向かって、全力で頑張るように
人生も、向かいたいゴールを決めることから始まるのです。
結果を出し続けている経営者の方たちのお話を伺っていると、非常にゴールがクリアです。
クリアになればなるほど、すべきことが明確になっていきます。
どこに向かって、事を成すのか?
まずは、自分の未来を選択する。
そこから未来がスタートするのです。
私にコーチを依頼するクライアントさんも、未来を選択する、choiceするために、私を雇うケースも多いです。
とは言っても、これがまた、難しいなあと、多くの方の話を伺いながら、思ったりもしますが。
なかなか、決められないのが人の性
「選択する」ことを様々な検知から実験し、検証し、紐解いている選択化学という本によれば、
社長の平均寿命と従業員では、社長の方が長い。
理由は「裁量権」つまり選択権の大きさによる。
動物園の動物の寿命は、野生の動物よりはるかに短い。
なぜなら、「選択」することができないから。
スーパーで品揃えを豊富にすると、売上は逆に下がる
我が子の延命措置をするか否かの究極的選択。
判断は親がするより医者に委ねたほうが後悔は少ない。
どうやら、自分で決められることは良いけれど、選択しがあまりに多かったり、
責任が重すぎると負担のほうが大きくなって決められなくなることもあるようです。
「決めること」とは、他の選択しを手放すこと。
そして、決めたリスクも一緒に引き受けることです。
そう考えると、決められなくなるかもしれませんが、
それでも、人は大なり小なり、無意識にでも意識的にでも何かを選択して行動します。
例えば、
私はスポーツクラブに通っていますが「痩せたいけど、痩せないのよね~」という話をよく聞きます。
そういう人のやり方をよく聞いてみると、自分にとって楽しい運動はするけど、それ以外はしていない。
つまり、言っていることと行動が伴っていないのです。
意識していないけど、楽しむことをチョイスしているのです。
「どうしたいの?」
そう尋ねると、改めて、自分が何を求めているか考え出します。
自分にとって、何が大事なのか?
どうしたら、満足できるのか?
自分の思いに気づくこと。
とてもシンプルで、とても大切な、最初の一歩です。
日本人の傾向
幸せ感の考え方、捉え方として、典型的なアメリカ人は、個人主義であり、自分をユニークな存在とみなし、自分という視点から外の全てを捉え、観ているのだそうです。
常に自分に問いかけ、目標、望み、価値感などから分析し、判断する傾向が強いのだそうです。
それに対して、日本人は、何かをするときに自分が舞台に立っていると捉え、他人から見て自分がどう見えるか?他人の目を常に意識し、自分がどう思うかは、後回しの傾向が強いのだとか。責任感から義務を果たして、うまくやろうとし、そうした無言のプレッシャーから不安感が増す傾向が強いのだそうです。
「あの人のせいで、私はこうなった。会社がこうだから、仕方ない。」
不平不満が溜まっている人は、自分が何をしたいかより、周囲や義務を優先する心優しき人かもしれませんね。
でも、人生は自分のものです。
そして、今生は、ただ一度きりです。
「後ろ指さされない行動をする」というチョイスをして、実行していくのもゴールです。
「○○を実現する!」とチョイスして、向かうのもゴールです。
ハッピー×喜び=ゴール
できること、何か行動を起こすことで、自分がハッピーになる。
そういう記憶を私たちは、もっているのではないでしょうか。
赤ちゃんが初めて「ま~ま」といった。お座りした。立ち上がった。
「できた」「できた」と周りは喜び、応援し続けるチカラが強力な後押しとなって
さらに何かをしようと、自分で、してきたのです。
また、コーチングセッションで、お話を伺っていると100%クライアントさんが言うことがあります。
「私は、人の役に立ちたい」
いろいろ考えると複雑怪奇、ですが、原点は、案外、シンプルなのではないかと思うのです。
自分がハッピーになって、かつ、人に喜ばれるゴール。
自分らしく、ユニークで、唯一無二なゴール。
何をしたいかを自らチョイスし、素敵なゴールを描く大切さ。
結果を出している経営者の方たちから学んだひとつです。
賢者の言葉
あなたの時間は限られている。
だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。
ドグマ(教義、常識、既存の理論)にとらわれるな。
それは他人の考えた結果で生きていることなのだから。
他人の意見が雑音のように、 あなたの内面の声をかき消したりすることのないようにしなさい。
そして最も重要なのは、自分の心と直感を信じる勇気を持ちなさい。
それはどういうわけか、あなたが本当になりたいものをすでによく知っているのだから。
それ以外のことは、全部二の次の意味しかない。
by スティーブ・ジョブズ